Catalog record · 目録番号 119247

Matsuumekotsuruzu

松梅孤鶴図

Catalog note / 解説

材質: 紙本着色 寸法: 136.5×60.9 員数: 1幅 所蔵: 東京国立博物館 逆さにした卵からまっすぐな足が生えているような姿の鶴。背を丸めた体から、頭がわずかにのぞいています。鶴は、どこに立っているのでしょうか。鶴の足のした、右下から左上に向かって斜めに伸びているのは、松の幹です。樹皮はタコの吸盤のよう。松葉は、毛の割れた筆先を勢いよくはらったように描かれています。よく見ると、墨の色に濃淡があり、淡い墨の上に濃い墨と、2回重ねて描いたのでしょうか。鶴の足元からは、ほっそりとした白梅が枝を伸ばしています。黄色いしべの連なりが、輪っかのように描かれており、鮮やかです。 水墨を基調としていますが、よく見ると梅をはじめ、鶴の頭や眼、松の幹など、要所要所に色が使われており、小さい面積ながらもアクセントになっています。 作者は江戸時代中期の画家、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)。若冲は京都・大雲院に伝わる中国・明時代の絵画からヒントを得て描いたといわれていますが、その独特過ぎるアレンジにより、かなり趣の異なった作品になっています。 卵に棒を突き刺したような後姿の見返り鶴、筆先の毛割れで表わされた振動する松葉、タコの吸盤状の樹皮。強烈な造形です。若冲は、京都・大雲院@だいうんいん@に伝わる明時代の「松上双鶴@しょうじょうそうかく@図 陳伯冲@じんはくちゅう@筆」を原図に用いますが、極端なデフォルメを加えて斬新な作品に再生させました。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase

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