Catalog record · 目録番号 122553

Ichigyoukaki(hanakaibankokuharu)

一行書「花開万国春」

Catalog note / 解説

材質: 紙本墨書 寸法: 縦126.9 横27.0 員数: 1幅 所蔵: 東京国立博物館 春の爛漫さを象徴し、大雅に限らず好まれてよく揮毫される句です。臨済宗の名のもととなった唐時代の禅僧・臨済義玄の語録『臨済録』の一節が、典拠として推考されます。おおらかで屈託のない書風からは、筆者の感じた春の光景が想像されるようです。 ルビ:りんざいぎげん 一行で「花開万国春(はなひらきてばんこくのはる)」と書かれています。仏教の一派である臨済宗(りんざいしゅう)の名のもととなった、中国の禅僧・臨済義玄に由来する禅の言葉です。すべてあるがままの世界においては、春と花、どちらが先、どちらが後ということもなく、花が開くことは春そのもので、世界は春で満ち溢れています。まさに春を象徴することばです。  この作品を書いたのは江戸時代中期に画家、そして書家として活躍した、池大雅(いけのたいが)です。彼は立身出世や名声には興味がなく、自然の景色と一体になった明るく朗らかで悠々とした作品を、高い技術で数多くのこしました。  まず、文字のかたちに注目してみましょう。一文字目の「花」は、のびやかで勢いのある、やや縦長のかたちです。つづく「開」、「万」「国」の3文字は、やや横長か真四角な姿をしています。  次に、それぞれの字の筆の動きかたに注目してみましょう。ここが今回のポイントです。縦への動きが特徴的な「花」につづき、2文字めの「開」は、その門構えにひらがなの「つ」のような動きがみられます。これとよく似た動きは、「万」の字から次の「国」に筆が移るときにも見られます。この流れを受けて続く「国」の国構えは、ひらが…

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase

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