Catalog record · 目録番号 123960

Asamayamazubyoubu

浅間山図屏風

Catalog note / 解説

文化財指定: 重要文化財 材質: 紙本油彩 寸法: 149.0×342.4 員数: 6曲1隻 所蔵: 東京国立博物館 江戸時代最大級の油絵。近年発見の下絵には、斧で木を割る人と炭焼き窯の番人がみられたが、本絵では転がる木材と炭焼きの煙だけが残り、実にシュールな景となった。徹底して風俗要素を排し、風景そのものを描こうとしたようだ。技巧派=田善の代表作。 信州の浅間山を描いた屏風です。屏風なのに油絵で描かれていて、とても珍しい感じがします。作者の亜欧堂田善(あおうどう でんぜん)はヨーロッパの文化を研究する蘭学者(らんがくしゃ)と交際がありました。西洋の絵画を研究し、銅版画や油絵を制作していました。 青い空を背景に、ピンクがかった大きな山が描かれ、白い煙があがっています。その手前に、木が一本だけぽつりと描かれています。画面の左側の地面には木材が転がり、さらに左端には葉を茂らせたままの木々が切り倒され、散乱しています。人っ子一人見えず、なんとも不思議な雰囲気の絵です。 実はこの作品には何段階か下絵がありました。左側には木を斧で割ろうとする人物と、炭焼き窯の番をする人物が描かれていましたが、最終的にはいなくなりました。その結果、地面に転がる木材と、炭焼きの煙だけが残ったようです。絵の主題が、風俗的なものから風景そのものに変わったことがうかがえます。 また、木材が地面に落とす影も、下絵では描かれていたのに、最後には消されています。全体に立体感や遠近感にとぼしく見えるのも、作者が意図的にめざしたことなのかもしれません。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・19世紀 · colbase

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