Catalog record · 目録番号 131462

Ichigyoukaki(jishinshinzoutakara)

一行書「自身真三宝」

Catalog note / 解説

材質: 紙本墨書 員数: 1幅 所蔵: 東京国立博物館 隠元隆琦は明時代末期の禅僧で、大陸の戦乱を避けて来日した。幕府の支持も得て京都・宇治に黄檗山万福寺を建立し、開山となった。新たに中国から伝わった書画や生活習慣は江戸時代の日本文化に大きな影響を与えた。 中国・明(みん)の禅僧、隠元隆琦(いんげんりゅうき)による書です。「自身真三宝(じしんしんのさんぼう)」と書かれています。「三宝」とは、仏と、仏の教えを説いた経典と、その教えをひろめる僧のことです。「あなた自身が、この3つをかねそなえたほとけである」というような意味でしょうか。 左下には、「黄檗隠元書(おうばくいんげんしょ)」と、この書を書いた人物が記されています。「隠元」は名前ですが、「黄檗」とはなんでしょう。隠元隆琦は、中国・福建省出身の禅僧ですが、明から清へ王朝が交代した時期に、動乱を避けて日本にやってきました。禅宗は、座禅を通した体験を重視する仏教の宗派です。隠元は、禅宗のひとつ、臨済宗の僧でしたが、隠元の時代にはすでに、臨済宗は中国から日本に紹介されて数百年を経ており、枝分かれして両国でかなり異なる発展をとげていたようです。隠元が紹介した当時の中国の臨済禅は、日本人にとっても改めて新鮮なものだったようで、その異国的雰囲気にひかれ、禅文化が大きな広がりを見せました。隠元は来日後、京都の宇治に布教の拠点となる黄檗山万福寺を建てて、その住職となったので、ここに「黄檗隠元」と書かれているわけです。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・17世紀 · colbase

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