Catalog record · 目録番号 135489
Inuoumonozubyoubu
犬追物図屏風
Catalog note / 解説
材質: 紙本金地着色 寸法: 各156.3×363.6 員数: 6曲1双 所蔵: 東京国立博物館 犬追物とは弓術の作法をみがく伝統競技で、傷つけない細工の矢で走る犬をねらうものです。競技自体よりも、走り回る子ども、着飾った女性たちなど、周囲の見物人たちの豊かな風俗描写がみどころ。制作年の違う作品がどこかの時代でセットになり、現在は一双で伝わっています。 「犬追物(いぬおうもの)」とは、馬に乗って犬を追いかけ、矢を当てることを競うものです。ただし先が丸い矢を使い、犬を傷つけないようにしていたので、ご安心ください。犬追物は中世に始まり、安土桃山時代から江戸時代に武芸の鍛錬のひとつとして流行し、絵にも多く描かれました。これはその中でも優れた作品として知られる屏風です。 地面に、同心円状に大小ふたつの輪が設けられます。内側の小さい輪に放した犬が外側の大きい輪を越える瞬間を狙い射るのを「縄(なわ)の犬」、さらに矢が当たらずに大きい輪を越えた犬を追いかけて射るのを「外(そと)の犬」といいました。左隻は「外の犬」の様子、右隻はもう少しあとの時代に描かれセットで伝わる「縄の犬」の様子です。 私たちにはなじみのない「犬追物」の様子だけでなく、見物を楽しんでいる人びとにも注目してみてください。リラックスして地面に座り込んでいる男性、走り回る子ども、肩車の親子連れ、色とりどりに着飾った女性たちなど、老若男女が桜の下で思い思いに楽しんでおり、たいへんな賑わいを見せています。
Image record / 画像情報
COLBASE · 江戸時代・17世紀 · colbase
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