Catalog record · 目録番号 51564

Artwork 51564

假名手本忠臣蔵・五段目

Catalog note / 解説

材質: 横大判 錦絵 員数: 1枚 所蔵: 東京国立博物館 『仮名手本忠臣蔵』の五段目を描いた作品。お金を懐に持ち夜道を帰る与市兵衛が、悪役である斧定九郎に殺され、首に掛けた財布を奪われる場面です。その直後、定九郎は猪を撃とうとした勘平の鉄砲の玉に当たって死亡、駆け付けた勘平が金を手にします。 夜の闇の中、黒い着物に身を包んだ悪そうな男が傘ごと老人に切り付ける、何やらおだやかでない場面が繰り広げられています。  江戸時代、元禄年間に起こった赤穂事件を発端にした、家臣47人の敵討ち(かたきうち)を脚色し舞台化したのが『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』。全十一段のうち五段目、夜の山崎街道の場面を描いた、葛飾北斎による浮世絵版画です。  画面の奥に、2人の人物が小さく描かれています。ひとりは主君が切腹をするきっかけとなった事件の場に居合わせなかったことを悔やみつつ、今は猟師となっている早野勘平。もう一人は、偶然出会った元の同僚で、勘平は主君の敵討ちに加えてくれと頼んでいます。そのために必要となる軍資金を、勘平の妻おかるは、身を売ってつくります。画面中央、傘の陰にいるのが、やっと手に入れた五十両を持ち帰ろうとするおかるの父親。なんと悪党の斧定九郎(おの さだくろう)に切り付けられ、金を奪われてしまう場面です。傘に書かれた「一もんじや」は、おかるが身を売った店の名です。筋書では、このあと猟で猪を追ってきた勘平が撃った弾丸がこの悪者にあたって…と、話がどんどん悲しくもつれていきます。その猪が、まさに後ろから飛び出してくる瞬間も描かれ、前景、中景、後景と何層にも重なった時間と悲…

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・文化3年(1806) · colbase

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