Catalog record · 目録番号 55192

Artwork 55192

山姥と金太郎・盃

Catalog note / 解説

文化財指定: 重要美術品 材質: 大判 錦絵 寸法: 38.1×25.5 員数: 1枚 所蔵: 東京国立博物館 山姥に抱かれている全身赤い子どもは足柄山の金太郎。結われていないぼさぼさに伸びた髪で女性が山姥であることが示されている。山姥は、恐ろしい鬼婆ではなく若く美しい母親として描かれており、子供の無邪気さと母性愛への憧れに満ちた作品になっている。 喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の描いた浮世絵版画です。お母さんに抱かれている子どもは昔話の金太郎、怪力の持ち主です。結われていないぼさぼさに伸びた髪は、この女性が山姥(やまんば)であることを示しています。しかし母親は、山姥と聞いて私たちが思いうかべる恐ろしい鬼婆ではなく、若く美しい女性として描かれています。  金太郎は、お母さんの持つ盃に手をそえ、上目遣いに山姥を見ながら、中の液体を飲んでいます。赤らんだ肌の色といい、まさか、飲んでいるのはお酒でしょうか?盃を飲み干しながらのこのあやしげな目つき、体のサイズこそ小さいものの、まるでおとなのようです。すごいパワーを持つ金太郎ですから、ふつうの子どもとはちがうのはたしかなようです。  歌麿は晩年、山姥と金太郎を数多く描いています。一般的な母と子の情愛を山姥と金太郎に託したのでしょうか。それとも幕府の禁令によってたびたび画題に制限を受けていたため、取り締まりを受けずに女性像を描くことができる主題がこれだったのでしょうか。はっきりとした理由はわかっていません。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase

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