Catalog record · 目録番号 55230

Artwork 55230

江戸三美人・富本豊雛、難波屋おきた、高しまおひさ

Catalog note / 解説

材質: 細判 錦絵 寸法: 31.7×14.5 員数: 1枚 所蔵: 東京国立博物館 江戸で有名だった3人の美人を描いた作品。この3人には、それぞれを示すモチーフが決まっていた。富本豊雛は桜草の紋、難波屋おきたは桐紋、そして高しまおひさは三つ柏紋である。豊雛は着物に桜草の模様が、他の2人は簪にそれぞれの紋が描きこまれている。 江戸時代の中ごろ、寛政年間に江戸で有名だった3人の美人を描いた浮世絵版画です。背景を黄色くぬりつぶし、人物を華やかに際立たせています。 描かれているのは、上から、富本節という浄瑠璃の一派の名取であった富本豊雛(とみもととよひな)、浅草の水茶屋・難波屋の評判娘おきた、そして両国のせんべい屋・高島屋の娘おひさです。3人は、それぞれ「雪月花」の一文字ずつが入った団扇を持っています。 3人をよく見てみると、眉毛や目じりの角度、頬の輪郭など、細かい部分で描き分けをしているのが分かります。この3人は、他にも多くの浮世絵に繰り返し描かれているため、江戸の人々はその特徴をよく知っていて、見分けがついたのかもしれません。しかし、見た目の特徴以外にも、3人それぞれを示すモチーフがありました。富本豊雛は桜草の紋、難波屋おきたは桐紋、そして高しまおひさは三つ柏紋。これらがどこかに描かれていると、その人物だと分かるわけです。まず一番上、「花」の団扇を持つ女性は、きものに桜草の紋が入っているので、富本豊雛と分かります。他の二人は、どこかにヒントがあるでしょうか。…簪(かんざし)の先を見てください。こんな小さなところに、その人物を示すヒントを込めた、作者・歌麿の遊び心が感じられます。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase

The catalog page is text-only. The reviewed image is available in the Ukiyo-e app for iPhone and iPad.