Catalog record · 目録番号 63109
Artwork 63109
東扇・初代中村仲蔵
Catalog note / 解説
文化財指定: 重要美術品 材質: 間倍判 錦絵 員数: 1枚 所蔵: 東京国立博物館 中村仲蔵が、当たり役となった『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』の斧定九郎(おのさだくろう)を演じる姿が描かれています。春章役者絵を代表する「東扇」シリーズは、役者得意の姿を扇面の中に半身像で個性豊かに描いたブロマイド。切り抜いて扇の地紙として使えるようになっています。 勝川春章(かつかわしゅんしょう)による、錦絵と呼ばれる多色摺りの浮世絵版画です。扇形の中に迫力ある表情の人物が描かれています。この「東扇(あずまおうぎ)」というシリーズは、扇形の画面を切り抜いて扇子に仕立てたり、屏風や襖に貼って飾ったりできる、ペーパークラフトのようなブロマイドでした。扇子に仕立てるための折り筋も、凹凸で摺られています。 それまで全身像が多かった浮世絵版画で、人物の表情がわかる半身像のクロースアップが描かれ始めた時期の作品です。またこれは、個人の特徴を強調して描いた似顔(にがお)であり、モデルとなった役者、初代中村仲蔵(なかむらなかぞう)の重厚な雰囲気まで伝わってくるようです。中村仲蔵は当たり役である「仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」の悪役・斧定九郎(おのさだくろう)の姿で描かれています。中村仲蔵の魅力であるニヒルで渋い表情がアップで味わえる、似顔の扇。どんな人が、この絵を手にしていたのでしょうか。好きなアイドルの写真を貼った団扇を持ってコンサートに行く、現代のファンの心理とも通じるものがあるようです。
Image record / 画像情報
COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase
The catalog page is text-only. The reviewed image is available in the Ukiyo-e app for iPhone and iPad.