Catalog record · 目録番号 67125

Artwork 67125

風俗四季哥仙・菊月

Catalog note / 解説

材質: 中判 錦絵 寸法: 26.8×20.3cm 員数: 1枚 所蔵: 東京国立博物館 「風俗四季哥仙」は、風俗に和歌を添えたシリーズ。雲形に記された「菊月」は旧暦の9月、菊の咲く季節。9月9日は「重陽」と呼ばれる長寿を願う吉日で男性はその儀式の準備で忙しそう。若い娘が袖を掴んで引き止めていますが、後にはそれを覗く女性の姿も見えます。 「風俗四季哥仙」は、江戸の風俗を和歌とともに季節感ゆたかに描いた浮世絵版画のシリーズです。作者は鈴木春信。  画面上部の雲形の中に、この絵のタイトルと和歌が書かれています。4行目、「菊月」というのは、旧暦の9月の別名です。今のカレンダーだと9月後半から11月上旬頃をさし、ちょうど菊の咲く季節にあたるため、この名で呼ばれています。  古代中国では偶数は陰、奇数は陽とされていました。9月9日は奇数が重なるため「重陽」と呼ばれ、長寿を願う吉日とされました。日本でも「重陽の節句」として親しまれましたが、この絵の右側の男性は、どうやらその祭典のための礼装を身につけているようです。手には菊の花の入った手桶を持っています。大事な役割があるでしょうに、彼は若い娘に袖をしっかりとつかまれ、進めずに振り返っています。娘は自分の袖を噛み、いかにも恋しい男性と離れたくない様子。よく見れば、背後の窓の隙間から、冷ややかに覗いている女性もいます。どうもわけありげなこの人物たち。このあと、何が起こるのでしょうか…。

Image record / 画像情報

COLBASE · 江戸時代・18世紀 · colbase

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